臭いの話

家の2階に置いてある冷蔵庫が冷えなくなり暑い中、大慌てで買い換えたり一騒動だった。

冷えなくなると俄然冷蔵庫の臭いがひどくなり掃除をしてもその臭いは消えない。

この一連の騒動で現役若い頃の冷蔵庫を担当していた時代の「臭い問題」の苦労を懐かしく思い出した。

冷蔵庫は食品を収納するので臭いはご法度、然し冷蔵庫の部品はプラスチックが多く材料から臭いが出て食品に移るケースがありこの防止と評価方法の開発に長く苦労した。

また食品等の臭い粒子は空中を浮遊して冷蔵庫の内壁等の組織に染み込んでしまい温度が上がると嫌な臭いを発しこれが冷蔵庫故障の折りに出る強烈な臭いの原因である。

先週のNHKTV「チコちゃんに叱られる」で炭を置くとなぜ臭いが少なくなるのかの問題が出ていたがこれは私には易しい問題で簡単にチコった。

「炭の細かい無数の孔に臭いの粒子が吸着されるから~~~」である。

然し臭いを感じることは個人差が大きくて、人の感覚を数値化する官能検査と呼ばれる独特の検査方法が未だに生きている。

昨日の朝日新聞「耕論」という紙面で「無臭化する社会」と題して現在の、消臭グッズが人気で「香害」と言う言葉も生まれる社会の無臭化について3人が論じている。

その中の一人タレントの壇 蜜さんの言葉に共感、加齢臭を考える時期の私にグサリ。

「私が今考えているのはどう加齢臭を防ごうかということです。デビュー前に大学病院で解剖助手をしていた時、加齢臭って内臓から来るものだと痛いほどわかりました。」

加齢臭は生活の改善から。さすがに壇 蜜さん説得力が有ります。