兵庫県立美術館・金山平三(かなやまへいぞう)展

昨日は神戸市中央区にある兵庫県立美術館へ行って来た。施設の入居者の方のご友人・書道家の方に入場券を頂き折角の機会を生かそうと思った次第である。

当日は洋画家・金山平三の特別展「出会いと、旅と、人生と、ある画家の肖像・日本近代洋画の巨匠金山平三と同時代の画家たち」と題した生誕140年を記念した特別展が開催されており、全く絵心のないことに不安を抱きつつこれも勉強と思い出掛けることにした。

・大きな蛙(「美(み)かえる」という名前らしい)が屋上から出迎える県立美術館

正直なところこの展覧会まで、金山平三という名前は初耳であったが、神戸元町の生まれで、没後その作品の多くがゆかりのある県立美術館に寄贈されているらしい。また一時期中央画壇から身を引いたりしたこともあり一般へはさほどの知名度ではないが、大正、昭和を代表する洋画家巨匠の一人ということがわかった。

一部同時代に交遊のあった画家の作品を含め全部で117点が展示してある大規模なもので、国内外、静的動的、小品から壁画などの広範囲な題材を対象にしたものに圧倒されてしまう。

ただ正直に云うと良し悪しまではわからず、勉強も兼ねて自分のなかで何かの記憶が呼び覚まされたり、何かしら興味が沸いた作品を写真におさめてきた。(撮影可とのこと)

・「筒石へ」作家・水上勉の小説「越後つついし親不知」を思い起こす風景

・「冬の諏訪湖

・「こち」焼いて食べたくなるような

・「とまと」これも食べたくなるような

・「蘇州の石炭運び」当時の苦役の様子が迫る、中国・蘇州は私にとって懐かしい街

・「江南の水郷」私の見た中国江南(揚子江の南)地方の風景と同じ

・「夏の内海」小豆島で描かれたものとのこと

・「春潮(玉島港)」岡山県玉島は娘の住むすぐ近く

・「漁夫」本当の漁師がそこに居るような気がする

・「自画像」

🔘このブログを書くに当たり展覧会を振り返ってみたが、自分の全く不得手な分野ながら、なかなか得難い勉強をさせてもらったような気がしている。

🔘一日一句

 

絵画展水の蘇州に出逢う夏