現役時代仕事で関わりがあった国は今でも懐かしくて想い出すことも多く、国際ニュースでもついつい聞き耳を立ててしまう。
特にタイ国は6年近く駐在したこともあり最も関心のある国だが、最近は政治絡みであまり良くない話題も多いなか、ここ数日で2件私の記憶を呼び覚ましてくれるようなニュースに続けて出逢った。
①タイの首都はバンコク?
タイ政府が首都バンコク(Bangkok)の英語名称を「クルンテープ・マハナコーン(Krung Thep Maha Nakhon)」に変更するというニュースが流れた。
どうやら正確にいうと「Kurun Thep Maha Nakhon ;Bangkok」から「Kurun Thep Maha Nakhon (Bangkok)」
とバンコクが括弧付きになったためバンコク表記が使えなくなるという認識が広まり、あわてて政府が打ち消したとのことであった。
私達はいつもバンコクと呼び慣れているが、駐在していた当時から現地の人々はほとんどの場合バンコクと呼ばずクルンテープ(天使の都)と呼んでいた。
タイの首都の正式名称は一度聞いたことがあるが無茶苦茶長い名前(世界一長い名前と聞いたことがある)でとても覚えきれず略称で呼ぶのが一般的で、名称の最初に当たるのがクルンテープ・マハナコーンで「天使の都である都市」という意味である。
またバンコクは地名を表している。
◎表記変更の提案は王室系から出されたものらしいが、その意図が現在のタイ王室を取り巻く混乱から発していなければいいのだが。何れにしてもバンコク表記は問題なく使えるらしいが、クルンテープも懐かしく捨てがたい。
②マレー半島横断橋
日本など東アジアと欧州、中近東、インド等との物流はマレー半島の先端を大廻りしてマラッカ海峡を抜けるルートが確立され多くの船舶が行き交う。
この為以前からマレー半島で最も狭いタイ国の幅90kmの地域に運河を通しタイ湾からアンダマン海に抜ける案が検討されてきた。
今回のニュースは莫大な費用のかかる運河に変えてこの間にランドブリッジ(陸上橋)を掛けて鉄道、道路、油送管を通し、船の荷物を積み替えて航路日程を短縮しようとするもので2023年に調査を終える計画で、タイは日本の参加を米中バランスの中で希望しているようである。
◎この橋の構想地点は懐かしいアンダマン海のリゾート・プーケット島に近く、ついここの錫鉱山跡に有る素晴らしく雄大なブルーキャニオンゴルフ場を想い出してしまった。
◎私のやりたいことリストにはタイ国再訪が載っているのだが、勤務した工場や地域の変貌を是非見てみたい。
◎冬の寒空なのにまるで春のように周りまで明るい。