ロシア西部・クルスク州/園芸サークル

①2022年2月ロシアがウクライナに突如侵攻して始まった戦争は、終わりが見通せない戦いが続いており、パレスチナ・ガザの戦いと併せ世界の日常にも暗い影を落とす状況が続いている。

東部でロシアに押し込まれているウクライナが、ウクライナに接するロシア西部クルスク州に10日前辺りから逆に攻勢をかけてロシア領内に進攻、現在も同州のかなりの部分を掌握しているとの報道がされている。

私がこの報道に驚いたのには二つあり、一つ目はウクライナ軍の情報統制の見事さで、支援する欧米諸国にも伏せて作戦を遂行したこと。

二つ目はクルスクという地名である。ロシアとウクライナの国境地帯は第二次世界大戦の激戦地で、ナチスドイツがバルバロッサ作戦の名で当時のソ連に奇襲をかけた際も、一旦敗走したソ連が盛り返して逆にドイツを追撃する場合も重ねて戦場になった。

なかでもクルスクは1943年夏、史上最大の戦車戦と言われる「クルスクの大戦車戦」が行われた地であり、両軍共に約3000両併せて約6000両(自走砲含む)の装甲車両が激突、これに多数の航空機、火砲、各々100万人近い兵員が参画した。

当初ドイツ軍の攻勢で始まった戦闘は、ソ連軍が持ちこたえた後に攻勢に転じ、以後の独ソ戦(欧州東部戦線)の主導権は完全にソ連軍が握りベルリンの陥落ヘと繋がることになる。

この時スターリンのもとでソ連軍の総指揮をとったのが、戦後国防相を長く務めたジューコフ元帥で、彼が独ソ戦を含めて書いた自伝「ジューコフ元帥回想録」は若い時分に購入して読んだことがある。

クルスクはこのような大戦車戦が行われ得る丘陵を中心とする地形であり、もし守備が不充分であるとすると、夏場でもあり攻勢をかけた場合比較的進軍が容易となる可能性を持つと考えられる。

ウクライナ軍の戦略作戦意図を軽々には語れないが、効果的な場所、時期を熟考選択しているのは間違い無いような気がしている。

②18日(日曜日)は園芸サークルの活動日、暑いので短時間に済まそうとのことで、今回は収穫を終えた西瓜とトウモロコシ畑の防鳥ネットを含む茎根などの片付け作業。

この夏2回、収穫した西瓜をサークルの全員で食べる西瓜パーティーが2回あった。トウモロコシは少し小さい収穫だったが、分けて貰った分は何れも非常に甘く、トウモロコシが好きな家内が喜んで食べた。

成長が止まってしまった直径10cm前後の西瓜のかわいらしい子(当たり前だが割ってみたが全く食べられる状態にない)

 

🔘今日の一句

 

さんざめく老人ホーム西瓜の会(え)

 

🔘介護棟の屋上庭園、ハイビスカス(ブッソウゲ)