日本史を体系的に学んだわけではないので、古い史料や古文書をみているとどうしても解らない言葉や文字が出てくる。
そんな場合は以下のようなことを試みる。
・同じ言葉や文字が違った箇所に出てきているのを見つけ複数の文章で共通する意味合いをさがす。
・辞書やグーグル検索で言葉や文字を当たってみる。
しかしこれらを試みてもどうしても解らないことがあり推測で終わってしまうケースもある。
先日図書館で本を探していると偶然、秋山高志著「基礎・古文書のことば」柏書房刊 を目にし借り出して来て色々と当たってみたがこれは私が日頃読もうとしている「厚狭毛利家代官所日記」など江戸時代の文書の解読に易しくピッタリということが解ってきた。
今まで余り解っていなかった言葉で短時間に解った事例
①上乗~~(うわのり)積み荷と共に船に乗り荷主から一切の責任を与えられた人
②令~~(せしむ・しむ)させる・申し上げる
③定免~~(じょうめん)平均収穫量を基準に年貢を決めること
④治定~~(しかと)確かに・かたく・しっかり
⑤皆済~~(かいさい)年貢の完納・借金の全額返済
⑥頓~~(やがて・すみやか)まもなく・急に突然に
等々
引っ越し後本の購入はきりがなくなるので原則止めていたが、これは役に立つと思いAmazonで調べると新刊本は既に無く、古本は有るようで、新刊本の定価より高い値段ながら背に腹は代えられない心境で直ぐに注文してしまった。
手元に届いた「古文書のことば」
今どき新刊本より古本の値段が高いのはそれだけ価値が認められているからだと思え、大いに活用しようと思っている。
【歯ブラシも 心も新た 寒の水】
🔘施設の介護棟の庭シリーズ、柊南天(ヒイラギナンテン)と思われる。