2023年は池波正太郎、司馬遼太郎という国民的人気作家2人の生誕100年に当たるということで色々なマスコミで取り上げられたり行事が計画されている。
日経新聞の元旦記事第二部でも「歴史・時代小説の巨星 生誕100年」との見出しで紹介があった。
共に1960年に直木賞を受賞しているがその作風は大きく異なる。私は世代的にも両者が精力的な執筆活動を繰り広げた時代を共に生きており、かなりの分量を読んできた自負もある。
池波正太郎さんは亡くなられて33年、司馬遼太郎さんは27年経過しているものの、その作品は全く色褪せず常に文庫本は売れ行き上位にランクされ、ドラマ化も頻繁で広く国民に受け入れられていることがわかる。
池波正太郎さんの代表作のひとつ「まんぞく まんぞく」が生誕100年BS特集時代劇として石橋静河さん主演の女剣士役で最近放送され、本で読んだ印象とは少し異なることを含め楽しく観させて貰った。
池波正太郎さんの三大シリーズといえば「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」で数多くTVドラマ化されているが、私の好きなのは真田家についての色々な作品で別けても真田太平記が面白い。
自分達の力で得た領土を豊臣、徳川の争いの渦中で守るべく父・昌幸、次男・信繁と長男・信幸とが敵味方に別れて奮闘する物語で、これに忍びの者の活躍が加わる。
通常光が当たりやすい次男・信繁(幸村)のみでなく真田家を江戸時代を通じて大名として存続させた長男・信幸にも光を当てて描いているのが素晴らしい。
【タイヤ溝 歳月(としつき)ありて 悴(かじか)める】
🔘介護棟の庭シリーズ、これもネメシアの仲間らしい。