娘と孫の訪問

正月明けに娘と孫が訪ねてきた。

孫の方は正月休みに実家に帰り下宿先の大阪に戻る途中母親と一緒に立ち寄ったもので今年の卒業就職が決まっており激励する機会が出来て嬉しい。

娘の方はこちらに一泊し、家内を含めて3人で大阪八尾へ墓参りと東大阪の石切(いしきり)神社へ参拝に出かけてきた。

否応なしに引っ越し前の住所を通ることになるが永年住んだところだけに多少の感慨がある。

娘のお土産は「蒜山(ひるぜん)高原・蒜山ジャジーヨーグルト」、「白桃とチーズのおかやまラング・ド・シャ」それに倉敷の和菓子「むらすゞめ」何れも岡山の名物で一緒に美味しくいただいた。

「むらすゞめ」はクレープのように薄く焼いた外皮で小豆粒餡をくるんだものでコーヒーにもお茶にも合いとても美味しい。

天領・倉敷は米の集散地で米の出来が生活に直結しているため、お盆にはい草で編んだ笠をかぶり豊作を祈って豊年踊りを行った。

その踊る姿が群がる雀のようであったといわれ、この編み笠の形をヒントに明治初期考案されたのが「むらすゞめ」の由来とのことがしおりに書いてあった。

石切神社は正式には石切劔箭(いしきりつるぎや)神社と呼ばれ由緒はこの地方に勢力を張った物部(もののべ)氏に遡る。物部氏は元々鉄器や兵器の製造などを行っており、私の住んでいた八尾でも関連の地名が遺されていてその後軍事氏族として勢力を伸ばした。

神社の名前、劔(つるぎ)、箭(矢・せん)何れも武器であり伝承が充分理解出来る。

大阪辺りでは石切神社は腫れ物(関西弁で、でんぼ)の神様として知られ特に病気平癒のお百度参りが盛んなことで有名であり、訪れた際も熱心に大勢の方々がお百度石を廻られていた。

鳥居越しに見る本殿

百度

 

【お百度の 人群れ疾(はや)き 朝六日(むいか)】