メンテナンス・保全活動のこと

大阪八尾から神戸垂水の地に引っ越してきて約半年になり色々感じることがあるが、その一つが直ぐそばにある市営の「健康公園」の手入れの良さである。

毎朝歩いてお世話になっており、休日は家族連れや球技場を使用する人で賑わっている。

歩いたり植物の写真を撮ったりするなかで見ていると、公園の職員さんがいつも自転車でパトロールを欠かさず、また周辺の草刈りなども頻繁に行われている。

・公園のメンテナンス作業の一部

歩径路の隙間の雑草取り(除草剤が使えず手作業)

落ち葉掃き

草刈り

これらには相当なコストがかかっている筈だがこれを市民が理解しているということだろうか。

作家・司馬遼太郎さんには「風塵抄」という随筆集があるがその中の「病院」という章で誠に古い話ながら元米国駐日大使であったライシャワーさんが暴漢に襲われて日本の病院に入院された時の状況を例にして、日本の国公立病院の建物設備の汚さを挙げ役所が建物を建てる際に営繕と清掃の費用を想定していないことを嘆いている。

ライシャワーさんは見舞いに来る米国人が病院を見て自分の受難が日米の感情問題に転化しないよう気遣いされてハワイの病院に転院されたらしい。

私は現役時代かなりの期間「ものつくり」の現場に居たので設備の保全・メンテナンスが高品質の製品作りにとって如何に大切なことか身に染みて知っている。

何かを建てたり設備や施設を作る場合、初期費用以上に日々の保全・メンテナンスの費用がかかるという認識が必要で、公共物の場合はその予算化は不可欠な条件である。

造るだけ作って後は徐々に荒廃していくものは私の知り得る範囲でも沢山ある。

保全・メンテナンスの重要性について災害防止という意味も含めもう少し啓蒙と実践が必要ではないかと思う。

 

【文化祭   歴史想わす  ケルト笛】

 

【文化祭  ケルト音(ね)響き  師弟奏】

 

🔘施設の庭のキンセンカ