神戸・垂水で「瓦そば」

「瓦そば」は山口県の郷土料理らしい。らしいというのは山口県生まれの私だが、18歳まで住んでいた時分にはまったく食べたことがなく、初めて食べたのが大阪梅田の山口県郷土料理の店だったからである。

何でも下関・川棚温泉で、明治時代西南戦争に於ける戦場での野戦食をヒントにして考案されたものがそのはしりで、以後県内に広まったらしい。

大阪で数度と下関出身者が出店されたという奈良当麻寺(たいまでら)の近くでやはり数度の併せて5~6回食べたが、何れも焼いた瓦の上に茶蕎麦が乗って焼かれていて、肉や玉子などが付いてタレにつけて食べる。

垂水に引っ越して来て先日用事で駅前に出る折バスの車中から、〈神戸で唯一、山口県郷土料理「瓦そば」を食べてみませんか?〉という大きなポスターを見つけ、これは一度行かなければと思っていたが、昨日ようやく図書館に行くついでもあり家内と寄ることが出来た。

今まで食したものと基本変わらない、茶蕎麦と肉の組み合わせでレモンと紅葉おろしの温かいタレで食べる。

店主は神戸生まれだが山口県で料理修行をした経緯から名物メニューに加えたとのことである。

不思議なことに何度か食べているうちに懐かしい郷土の味のような気がしてきた。

 

【越し来たり  初めての秋  瓦蕎麦】

 

🔘施設の庭の一隅に咲く紫の美しい花、菊科だと思うが名前がよくわからない。それにしても色鮮やか。