「二十四の瞳」

NHKBSの特集ドラマ「二十四の瞳」を録画していたがようやく見終わった。
云うまでもなく瀬戸内の小豆島を舞台にした戦前、戦後にかけての物語。

岬の分教場に赴任した新任おんな先生・大石先生と受け持った12人の新一年生の交流が戦争を挟んだ時代のなかで描かれる。
何度も映画やドラマ化されているのでストーリーは書くまでもないと思うが今回の主演は土村芳(かほ)さん、以前朝ドラで見かけたような気もして記憶に残っているが、今までなじみがあるとは云えなかったがこれで記憶にしっかり残った。

映画も一二度観たこともあるし原作も読んでいるので、ストーリーは概ね理解しているにもかかわらず観ていて何度も何度も不思議なほど涙が流れてしまった。

・足を骨折した先生を12人が歩いて訪ね偶然出会う。
・貧しく奉公に出された少女を訪ねる。
結核で床に伏す教え子を見舞い共に昔を想う。
・夫の戦死後ほどなくして末の娘を突然亡くす。
・戦後岬の分教場に復職することになり、残った教え子12人のうちの7人が祝いの会を開いてくれ、皆で通勤のための自転車をプレゼントしてくれる。
・その会で目が見えなくなった教え子の一人が目が見えるように昔みんなで撮った写真を説明する。

今想い出しながら書いているうちにまた涙が出てきた。
正直こんなに涙もろかったはずはないのだが。

声高に言わないでも立派な反戦ドラマになっており、強い調子で反戦を叫ぶより子供たちにこのドラマを見せた方がいいのかもしれない。

原作は小豆島生まれの作家・壺井栄さんで、中学生の頃私のふるさとにあった山下記念町立厚狭図書館には「壺井栄全集」があり「二十四の瞳」を始めほとんど全てを借りて読んだ記憶がある。

今思い出せる題名を挙げると「母のない子と子のない母と」「妙貞さんの萩の花」などがあった。

🔘雨模様が続いた影響か、公園内でたくさん実が落ちている。管理の人に聞くとハナモモで食用には駄目らしい。

まだ樹に付いている実を2個もらってきた。