映画「暗くなるまで待って」

NHKBSプレミアムシネマで放送された米映画「暗くなるまで待って」を長い間録画したままにしていたが昨日ようやく見終わった。

オードリー・ヘプバーン主演のこの映画の原題は「WAIT UNTIL DARK」と初めて知ったが日本語題名がそのまま上手く付けられていることに感心した。

この映画は今回初めて観るのだが、なぜかこの題名とオードリー・ヘプバーンの名前は記憶に刷り込まれていた。
しかし映画の監督はてっきりアルフレッド・ヒッチコックと思い込んでおり、冒頭のテロップで監督がテレンス・ヤングと出たときには思わずのけぞってしまった。

テレンス・ヤング監督と言えばショーン・コネリーと組んだ初期の007シリーズが記憶に残っておりここで再会するとは思わなかった。

映画は、知らなければヒッチコック監督の作品といっても何らおかしくないような筋立てで、ハラハラドキドキが充分に織り込まれている。

この映画の見どころはやはり目が見えない人妻役のオードリー・ヘプバーンの迫真の演技に尽きる。
夫がひょんなことから預かり持ち帰った麻薬入り人形を巡って、夫の留守中悪人3人と駆け引きしながら闘う羽目になる。

この闘う武器が部屋を暗くして出来るだけ自分の土俵に持ち込むことと、頭の切れる相手との頭脳戦の駆け引きで途中で目が離せなくなってしまった。

結末はネタバレになりそうなので置いておくが、1967年製作と言われる映画が今観ても充分耐え得る作品であることに感心してしまう。面白いワクワクするような映画を観させてもらった。

🔘ベランダから見下ろすと木々のみどりのなかで、そこだけ赤の百日紅(さるすべり)が鮮やかに目に入る。

【見下ろせば みどりが囲む 百日紅

🔘庭の百日紅