安野光雅(あんのみつまさ)「わたしの好きな 子どものうた」

画家・安野光雅さんは独特な懐かしさを感じさせる画風で数多くの絵本を出され、私の子供にも何冊か絵本を買った想い出がある。

作家・森鴎外と同じ島根県津和野の出身で距離的に近い山口で学ばれ、山口県出身の私にはとても親近感がある。

現在住んでる施設には図書室があり毎日の新聞を読むために立ち寄っているが、たまたま見た書棚に、場所には不似合いとも云える安野光雅さんの絵本「わたしの好きな 子どものうた」があり衝動的に借りてきた。

「うれしいひなまつり」から「むすんでひらいて」まで
40の童謡やわらべ歌が挿し絵と短いエッセイと共に載っている。
順番にたどってみたが何れも歌詞やメロデイに覚えがあるのには我ながらビックリする。子供の頃身に付いた歌は生涯忘れられないものらしい。

その中でも心に残る歌3曲

「故郷」

♪︎♪︎兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて、忘れがたき故郷♪︎♪︎

~~いつまでも私自身の故郷・山口県厚狭の里山、田園風景が思い浮かぶ歌である。

「ほたるこい」

♪︎♪︎ほう ほう ほたる こい
あっちのみずは にがいぞ
こっちの水は あまいぞ
ほう ほう ほたる こい♪︎♪︎

~~子供の頃、家のそばの小川は夏はほたるが飛び交い、捕まえて蚊帳内に入れて飛ばして遊んだ記憶がある。
平家ほたるに比べやはりからだの大きい源氏ほたるの方が明らかに光が強かった。

「月の砂漠」

♪︎♪︎月の砂漠を はるばると
旅のらくだが 行きました
金と銀との くら置いて
二つならんでいきました♪︎♪︎

~~子供心に不思議な世界を感じた記憶があるが、最近YouTube倍賞千恵子さんが唄われた「月の砂漠」を聴く機会があり子供の頃の不思議な感覚がよみがえってきた。

🔘歩きの途中に公園で見かけた小鳥