「中年の本棚」

「中年の本棚」萩原魚雷(おぎはらぎょらい)著 紀伊國屋書店刊を読み終えた。
近くの図書館に行った折に新刊書コーナーでたまたま手に取っただけなのだが。
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変わった名前の著者だが本名だろうか?
略歴を見ると1969年生まれとあり私と20年違うので丁度題名に相応しい年齢と言えるが、そう考えると私はもうはるか昔に中年を卒業していることを思い知らされ少しだけ落ち込む。

著者は文筆業とあり紀伊國屋書店の無料配布季刊本のなかで本にまつわるエッセイを書いてきたのを編集し直したものらしい。
紀伊國屋書店は文筆家でもあった田辺茂一(たなべもいち)氏が新宿で創業された大型書店で、若い頃大阪梅田に初めて出店されたとき、私も本好きで興味が湧きわざわざ出掛けたが、当時としては破格のスケールでビックリした記憶がある。

余談だが田辺氏は酒好きで有名で、当時酒を飲んだ翌朝に良いということでトマトジュースのCMに出演していた。

本題に戻ると、この本には中年向けに色々な著者や著作が紹介されているが、そのなかで私の気に入ったくだりを二つ。いくつか抵抗もあるが味わいもある。

☆「こころの出家」という本にある山頭火の日記からの「誓願三章」
・無理をしないこと
・後悔をしないこと
・自己に佞(おもね)らないこと。

☆漫画家水木しげるさん「水木さんの幸福論」から「幸福の7ヶ条」
1、成功や栄誉勝ち負けを目的にことを行ってはいけない。
2、しないではいられないことをし続けなさい。
3、他人との比較ではなく自分の楽しさを追求すべし。
4、好きの力を信じる。
5、才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
6、なまけ者になりなさい。
7、目に見えない世界を信じる。

◎今朝は久しぶりの雨の無い清々しい朝、いつもの道を歩いてきた。
久しぶりに八尾飛行場越しに見る右から金剛山葛城山二上山、やはり少し雲が多い。f:id:kfujiiasa:20210820082217j:plain
飛行場の格納庫前、ヘリコプター2機が待機中、人の動きがあり今日は出動予定らしい。
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