8月15日に思ったこと

8月15日も過ぎ去ってしまったが、やはりどうしても書き残した気がして迷った末に書いて措くことにした。

毎年8月15日前後になると先の戦争についての色々な情報が繰り返し発信される。
私も戦後世代の一人で直接戦争の記憶は無いが、若い頃から戦前戦中の情報に興味があり、なぜ日本が開戦に至ったのかは少しずつ考えて来たような気がしている。

今年日経新聞の当日の社説では「敗戦の教訓は今の日本にも通じる」と題して、当時の政府機関が米英戦のシュミレーションをしたところ「敗北は避けられない。ゆえに戦争は不可能」と結論付けたにもかかわらず戦争へ突入した背景を論じている。

また軍の問題とは別に新聞などが世論を強硬論に導いた点を指摘し、現在の国際情勢とも対比し自らの役割を戒めている。

一方NHKBSでは歴史教養番組「英雄たちの選択」で「山本五十六開戦への葛藤~避戦派提督はなぜ真珠湾を攻撃したのか~」が再放送された。

最近発見された山本提督の書簡を基に、米国の国力を知る立場から開戦に反対ながらなぜ真珠湾攻撃の指揮をとったのかが主題であり、軍人として大勢に抗いながらも考えとは別に追い詰められて行く様が描かれる。

多くの場合日米開戦の要因を日露戦争満州事変、日中戦争まで遡って説明される向きが多く私もかなり賛同する立場に有る。

経緯はどうであれ何れにせよ当時の国民、世論の多数が開戦を支持していたのは間違いない事実と云える。

やはり不幸であった歴史を繰り返さない、再発させない為の最善策は単純でかつ難しい「一人一人が自分の頭で考える」事に集約されるような気がしている。

専制国家でない限り国の行く末は国民が決めるのだから。

◎特徴のあるこの花はサフランモドキのような気がする?
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