NHKスペシャル「私たちの闘い」

NHKスペシャル・TOKYO2020「私たちの闘い」を録画して観た。
東京オリンピックを終えて選手や、大会を支えたボランティアにインタビューしそのときの場面も交えながら振り返り改めて東京オリンピックとは何だったかを考える番組とのことだった。

副題が「コロナ禍 異例の五輪 知られざる闘いの舞台裏」となっている。

出てきたのは卓球・伊藤美誠選手、水泳・大橋悠依選手、バトミントン・フクヒロペア、ボクシング・入江聖奈選手等々
またオリンピックの裏で苦闘する医療スタッフや飲食店店主も登場し心境を打ち明けた。

実際に決勝まで観続けたせいもあり、これらのなかで一番私に響いたのが、
ソフトボール 13年越しの五輪 日米エースが見出したもの」と題した、決勝を戦った日本のエース・上野由岐子投手とアメリカのエース モニカ・アボット投手のストーリー。

2008年北京オリンピックで決勝をエースとして闘った2人、オリンピック種目から除外されたことで2人の葛藤が始まり、アボット投手はソフトボールを盛り上げたいと来日して上野投手のライバルチーム・トヨタ自動車に加入プレーする。

「日本には世界一の上野投手がいる。日本に行ってどこまで闘えるかやってみようと思ったんです」と語っている。
このソフトボールに打ち込む姿が、同チームに所属する今回の五輪で活躍した後藤希友(みう)投手や渥美万奈遊撃手に多大な好影響を与えていく。

一方の上野投手は目標を失いそうになるなかで、全日本の宇津木麗華監督から立ち直るきっかけになる言葉をかけられる。
「これからは自分のためでなく人のためにソフトボールをやりなさい」

実際の試合経過は7月28日のこのブログ「ソフトボール金メダル」に書いているがその中にはもちろん後藤、渥美両選手のことも書いていた。

この番組を観るまでアボット投手のことをアメリカにも憎たらしいほど落ち着いて強力なピッチャーが居るなと思っていたが、今ではこの大柄な敵ピッチャーを「敵ながらあっぱれ」と少なからず尊敬している。

勝戦アボット投手が上野投手に近寄りバグした姿が記憶に残っていたが、この番組内でその事を思い出し少し涙が出てきた。
NHKのとても良い番組を観た気がしている。
このコロナ禍で行われたオリンピックを冷静に振り返っておくことも日本にとって重要な事かもしれない。

◎図書館の近くで真っ赤な実を付けているこの木は何だろう?
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