「ゆるい生活」からだのあれこれ

群ようこ著「ゆるい生活」朝日新聞出版刊を読んでいる。
著者は作家、エッセイストで色々な雑誌などで名前を見ることが多い。
(表紙のデザインが面白い)
f:id:kfujiiasa:20210430151623j:plain

プロフィールを見ると私より5歳年若のようだが、50代半ばにさしかかった頃、からだの不調が続くなかめまいの症状が出て友人のすすめで漢方薬局に行き、そこの女性の先生から治療や投薬を受けなが自分の体調と向き合い、改善にとり組んでいく長期間の日々を綴ったものである。

私も含め高齢になると否応なく出てくる色々なからだのあれこれのことが書かれているが、その中の2点をピックアップすると。

①どんな元気な人であっても気をつけたほうがいい期間が年に4回あるという、漢方の先生の言葉。

「夏の土用は〈土用の鰻〉で知っている人が多いでしょうけど、土用は年に4回あるんです。暦を見るとわかるんですが、1月、4月、7月、10月の土用の日から立春立夏立秋立冬までの18日ほどの期間で、昔は農作業や土木関係の仕事はやめたというくらい体を休める大事な期間なんですよ」

◎土用が年4回あることは知っていたが、ここまで読んでふと気付いたのだが、私のゴルフ生活の中で年に数回、肩や腰の痛みや身体の不調などでゴルフを休止する期間がある。どうもその期間がこの土用の期間に重なっているような気がする。
ゴルフをより長く続けることが出来るよう、この期間をカレンダーにマーキングしてより注意してみようと考えた。

②著者は水が溜まる体質と言われ身体の不調を改善するため、水を呼び込む甘いものや紅茶の飲み過ぎを摂生していく、漢方の先生の言葉。

「もともと日本人は、生活の周辺に水の多い民族なんですよね、お米も水で炊くし気候的に湿気が多いでしょう。乾燥している気候の欧米の考え方をそのまま信じ込むといろいろ問題が起きるんじゃないでしょうか。ーーー
水を排出しにくい人が、排出出来ないのに水分を過剰に摂ったら、いい状態ではなくなります」

◎ここまで読んで気が付いたのだが現役時代、中国上海に駐在してた折り、胃などの体調を崩して上海の病院で診てもらったことがある。
その時中国人の医者に言われたのが「水毒(すいどく)」の症状で水の摂りすぎとのことだった。
この時まで水を摂ることが不調の原因になるなど夢にも思わなかった、当時確かに水分は沢山摂っていたがてっきり仕事のストレスと思っていた。

現在はあの上海の医師の言葉を忘れて、夏になるとマスコミが騒ぐ脱水症状に気を遣っていたが、この本で記憶が蘇りコーヒーなど少し水分の摂取について見直してみようと思い始めた。

気楽なエッセイと思い読み始めたが、ひょんな事から自分の身体や健康についてあれこれ考えることになってしまった。

◎庭に植えているなでしこが少し拡がりを見せてきた。
f:id:kfujiiasa:20210430153637j:plain
f:id:kfujiiasa:20210430153716j:plain