新聞の投稿短歌に共感

日本経済新聞の詩歌教養欄に週1回のペースで掲載される読者が応募する「歌壇」と「俳壇」があり時折本当に共感するような短歌や俳句に出会う事があり、必ず目を通すのを習慣にしている。

今週歌壇の方に共感する歌が2首掲載されていた。

私は短歌も俳句も専門的に勉強したわけではなく、詠んだこともあまり無い。
ただ単純に自分の気持ちに入り込む何かがあるかどうかを判断基準にしているだけなのです。

鶴岡市 佐藤繁子さん

「いつにても田畑は買える 教育は今しかできぬと母工面せり」

ーーーこれを詠んで一瞬グッと来てしまい涙が少し出てしまった。これ程親の心が感じられる表現はあまり類を見ない気がする。歳を重ねるとなおさら感じてしまうのか。

山形県鶴岡市は作家・藤沢周平さんのふるさとで、「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」など心に残る作品多数がある。

山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」では娘の一人が清兵衛の死後、継母から苦労して教育を受けさせて貰った感謝の述懐で終わる。

徳島市 新田雅三さん

「手の平の記憶に残る温もりは 鶏小屋の生みたて卵」

ーーー子供の頃、手伝いで飼っていた鶏の、生みたて卵の温もりが、私の手の平にも半世紀以上経った今も、穏やかなじんわり来る感触で確かに残っている。
私はこの手伝いで「源九郎義経」という本を買って貰った。

◎いつもお世話になってる近所の図書館の、コロナ対応書籍除菌装置、私が借りる本を除菌中。ページが風でめくれていく。
こんな商品が素早く導入されるのは日本なればこそ?
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図書館の玄関口、菊科の花
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