本の反響で嬉しかった事②読書のことなど

自費出版した私の本「厚狭吉亭日乗」を手渡したり郵送で少しずつ配っているのだが、ここ数日で現役時代勤務した会社の先輩お二人から相次ぎメールで嬉しい感想が届いた。

お一人は、私が新入社員で配属された品質管理部門の先輩で新人時代から約10年くらい同部門でお世話になった筈である。
別のお一人は会社員としては後半戦に入る頃タイの工場を担当する中でお世話になった。

何れも好意的評価で恐縮しきりだが、お二人の感想の中で共通しているのが、私が何らかの折りに「本が好きで特に歴史関係が好き」と話をしていたことが触れてあった。

私自身は喋った事はあまり記憶に残っていないのだが、そこに完全に私の本音が出ており、仕事関係は必要に迫られ色々読んだが、プライベートでは、歴史関係を主体に手当たり次第読んでいた時代があった。

思い返せば20代頃は仕事を終えて帰宅後ほぼ1日1冊のペースで読んでいたし、海外に駐在した期間は一時帰国時に大量の文庫本をハンドキャリーしたのが想い出になっている。

特に新入社員からお世話になった方は私が休憩時間に本を読んでいたと書いてあったが、何とも余裕があった時代だと不思議に思える。
私の記憶は休憩時間はもとより昼食時間も惜しんで仕事をしていた後半の会社員時代で埋め尽くされてしまっているのだが。

このメールをきっかけにふと今と昔の私の読書の事を自分で比較してしまい、若い時に比べて明らかに読書量や読書のスピードが格段に落ちていることを今更ながら自覚したが、やはり読書もそれなりのエネルギーを必要とするものらしい。

また歴史関係で読書対象を比較すると以前は歴史小説が主だったが、今では小説を卒業して、ノンフィクションや研究書が好きになっている。正義の味方的な小説は拒否感が先に立つようになり事実や裏付けを着実に積み上げていく内容に興味の対象が移っている。

◎歩きの途中、軒下の小さな花
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