一杯のコーヒーから

何時もの「歩き」の目的地になっているコメダ珈琲店で読んだ「週刊新潮」には作家五木寛之さんが「生き抜くヒント」の名でエッセイを連載されており最新号は「一杯のコーヒーから」と題して以下のようなことが綴られている。

「いったい、いつ頃からコーヒーを飲むようになったのだろうか~~~昭和27年(1952)に九州から上京してはじめて喫茶店でコーヒーを飲んだ、その日の暮らしにもこと欠くアルバイト学生だったから店に入るのにも勇気がいった。~
その日から今までずっとコーヒーを飲んできた。~~多分死ぬまでコーヒーとは縁が切れないに違いない。~~」
続いて世界で味わったコーヒー談義や喫茶店談義なども書かれているのだが、、、、、

これを読んで私も、いったい、いつ頃コーヒーを初めて飲んだのか思い巡らせてみたが、
一番はじめは小学高学年の時、同級生の家に行った際に出されたのを飲んだような記憶がある。お菓子と一緒で、味は全く覚えていない。
茶店は高校生の時が初めてで、よくこんな苦いものをお金を出して飲んでるなと思った記憶が鮮明にある。

その後インスタントコーヒーが一般的になったが、ゴールドブレンドと言う少しまろやかな味わいのものが普及し始めたのは多分30代頃だったのだろうか?
その頃には大阪の喫茶店で飲むコーヒーを美味しく感じるようになっていた。

タイに赴任してビックリは、出されるコーヒーが豆の濃い煮汁のようなものでこれはホテルでも同様だった。
帰任する頃になるとゴルフ場等では缶コーヒーが冷やしてあったが甘すぎて此にも閉口した。
帰任後暫く経って、出張でタイに再び行くとスターバックス等も出店しており時の流れを実感したものである。

上海赴任の時もコーヒーには難儀した。
やはりお茶主体の国で繁華街に出ても普通のコーヒーが飲めるような処がなく、たまに外国人向けの店があっても高くて不味いのが当たり前だった。

タイでも上海でもこの状況を助けてくれたのは、現地の日本人向け食品店で調達したり、一時帰国の折りに持ち込むインスタントコーヒーだった。
上海では仕事の合間にこれを飲んでいると、周りの中国人から健康の為お茶を飲むように何度も忠告されたが、私は何時も笑ってスルーしていたものである。

今の私は通常、午前中歩いて喫茶店に行き一回、午後は2時から3時のあいだに家でドリップコーヒーを一回、1日2回のコーヒータイムを必ず活字を友にしながら、過ごしている。
これ程リラックス出来る時間は他に無い。

今日使う予定のドリップコーヒー
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五木寛之さんと同じく、死ぬまでコーヒーとの縁が途切れずに続くと良いのだが。

近所の植木に咲いてる花、これは何の木?
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