私は山口県の農家生まれなので「農協」と聞くと、毎年の米の供出(戦後も統制時代の名残で米を売ることをこの様に呼んでいた)や農業用資材の購入などあらゆる事でお世話になり、この響きがとても懐かしい。
農協は「家の光」という農家向けの雑誌も出しており、もちろん大人向けだが、活字が好きだった子供の私は勝手に出して寝転がって読んでいた記憶が甦ってくる。
今、かつての農協はJAという呼び方に変わり、日本の農業の変化に併せて大きな変革のプレッシャーが掛かりつつある。
私はJAのなかで営農者で構成される正組合員ではなく、その他事業などでお世話になる准組合員なのだが、この日記内でも書かせて貰った様に、地域のJA支店に依頼され、やむを得ず1年間准組合員モニターで以下の様な事をやらせて貰った、
・野菜果物の収穫体験
・営農施設見学
・事業への意見、提案
その内容が掲載されたJAの機関誌「はぐくみ」最新号が送られてきて写真の中に2ヶ所私自身が写り込んでいた。
当初はあまり乗り気でなかったこのモニターだったが、子供の頃の農家の生活が甦って来たり、リタイア後取り組んでいる少しの野菜作りにも役立ち、とても良い経験をさせて貰った。
このモニターに参加するため事前に「都市近郊農業」について自習させて貰い、食糧自給、景観の保持、治水保水性向上などへの貢献を再認識したが、改めてその経営面の難しさも感じることになった。
高齢になっても新しいことをすると、何かしら得るものがあると実感している。
今朝の夏野菜収穫、ピークは過ぎた?