近所の図書館がようやく再開した。
今の年齢になってみると、本は買うことより、今まで買って積み上げた本をどうやって始末しようかと、そんな見方で古本屋を探すようになった昨今からすると、借りて返すサイクルが出来上がっている図書館は貴重なものと、今更ながら今回のコロナ騒ぎで身に沁みた。
長い間借りた形になっている本の返却と、久し振りに本が借りれる事で少し勇んで出掛けると、手指の消毒液の準備と併せ、座って閲覧するための座席が撤去されたり、テープで仕切られ利用できなくされている。どうやら当面は本の貸し出しに特化するようだ。
取り敢えず制限一杯の5冊を借りてきた。
1、楊逸(ヤン・イー)著 蚕食鯨吞(さんしょくげいどん)
2、文藝春秋2019年11月号ーー古い!
3、光成準治著 本能寺前夜 西国をめぐる攻防
4、林田愼之助著 幕末維新の漢詩 志士たちの人生を読む
5、谷口克広著 信長と将軍義昭 連携から追放、包囲網へ
「蚕食鯨吞」は、私にとって初めての中国人芥川賞作家、楊逸さんの本だが、副題が「世界は〈おいしいさしすせそ〉」になっている通り、食べ物についてのエッセイ集で、表紙裏の「はじめに」のところで、中国古代の歴史から「蚕食」と「鯨吞」と言う対照的な言葉の語源をひもといている。
この「はじめに」に引かれて手に取ってしまったが、私が上海に駐在した折、中国の人達の食へのこだわり、相手と親しくなるためのツールとしての食事の場など、色々な発見があった。
この本で中国人の食に関わるいい話に再会出来るのを楽しみにしている。
この5冊の中から新たな面白い話が幾つ発掘、発見出来るのか、読む前から期待が大きい。
◎今日は雨上がりの清々しい朝で、ウオーキング途上でまたあの鴨親子に出会った、それにしても子鴨の成長は早い、もう体長30Cm位で1羽も欠けることなく6羽が健在、食欲旺盛。