昨今のコロナ禍で不要不急と言う言葉が世の中に溢れている。
朝日新聞に「耕論」という、テーマに合わせ記者が色々な立場の人に意見を聞き取る記事欄があるのだが今回の題は「要と急」。
①酒場詩人の吉田類さん
(私の好きなBS番組「吉田類の酒場放浪記」でお馴染みの人)今は「家飲み」で外出を控えているが、酒場通いは不要ではなくあくまで今は不急と思って我慢している。
このストレスをバネに一廻り大きな人間になろうと、絵画、俳句、陶芸に熱中して美味しい酒を飲もうとしている。
・吉田さんの酒場放浪記を見て楽しい飲み方を少し教わった気がしているが、早く居酒屋に行ける日が来るといいのだが。
私の家飲みベストはゴルフで良いスコアが出た日のビールです。これも不要ではありません。
②沖縄県那覇市で古本屋を営む宇田智子さん
同じ本屋でも新刊書店が休業要請の対象外で古書店が対象になっていることを踏まえ誰かの要や急を他者が決めることが出来るのかと疑問を呈している。
多くの人には不要とはじかれた本で、誰かが欲しいと手に取るまで何十年も待つのが古本屋で不急な商売だがそんな店を自信をもって続けたい。
・私も古本屋で本を探す嬉しさは知っており、商売に対する自信ある話にとても共感して、この店に行ってみたい気がする。
③エッセイスト 末井昭さん
過去、自分がパチンコで精神的に救われた事実を踏まえ、TVで見るパチンコ店の行列のなかにもパチンコで救われている人もいるのではないか、社会の要と急は多くの人の事情が組合わさって出来ており、それを最大公約数的に分けると、多数派で強い人の不要不急感だけ正しいとなりはしないか。
・実経験を元にした指摘で、私も少なからず感じるところがあった。
今、目の前の問題であるだけに、それぞれの置かれた立場からの意見は説得力に富んでおり、不急な中で静かに考えさせられた。
家内が庭で育てている「匂いバンマツリ」