岡本行夫さんの訃報

元外交官で外交評論家岡本行夫さんのコロナウイルスによる訃報がマスコミから聞こえてきた。残念でならない。
橋本政権と小泉政権首相補佐官に就任、特に沖縄問題を含む日米関係のエキスパートで、米側の元カウンターパート等からも追悼文が色々と寄せられているとの事である。

私が知っている生の姿は日曜日の報道番組「サンデーモーニング」で主に外交や政治問題について理路整然と語る様子で、2月24日のこの日記「サンデーモーニング」にも参考になる意見が多い人として岡本さんの名前を挙げさせてもらっていた。

特に今でも記憶に残る内容が、香港の「逃亡犯条例制定」に端を発した民主化デモ騒動で中国の干渉について、「香港の扱いを決めた条約の当事者であるイギリスが何故黙っているのか、何故声を上げないのか」と2週にわたって言われたのがとても印象的であった。

私の知る限りこの観点から香港の騒動を論じた人は岡本さん以外いない。

朝日新聞北岡伸一国際協力機構(JICA)理事長が岡本さんを「安全保障問題についてはリアリズムに、歴史問題ではリベラルと言う立場で、日本の外交の様々な面で歩んでこられた」と評されていることが掲載されているが、私が何故岡本さんの言葉に説得力を感じていたかがこの評で腑に落ちた。

昨日のサンデーモーニングでも姜尚中さんが岡本さんのことを「立場は違っていたが、私から見た最良の保守リアリストだった」と言っていたのも非常に印象的だった。

私も安全保障はリアリズム、歴史問題はリベラルでと言う考えに全く共感している。 

近所の道路脇ガレージに咲いている綺麗な花
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