「自分のスタイルを持つのが大人である!?」

外山滋比古(とやましげひこ)さんと聞くと「知的生活習慣」等でベストセラーを出した辛口エッセイが持ち味の評論家でもう90台後半の年齢だと思われるが、専門は英文学という知識はあったがその著書を読んだ事は今まで全くなかった。

初めて出会った外山さんの著作、海竜社刊「本物のおとな論」を読み始めているが、外山さんがとなえる大人になる条件がいろいろ書かれている、勿論ここで言う大人とは年齢的なものではない。
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・考えながら喋るのが大人である。
エスカレーターでなく、階段が大人をつくる。
・正直ではなく白いウソをつくのが大人である。
・年相応の苦労をしたのが大人である。
・真似でなく自分の頭で考えるのが大人である。

等々の持論が書かれているが、私が「なる程」と少々共感をしたのが、〈自分のスタイルを持つのが大人である〉という章である。

文学では「スタイルは人なり」という言葉があるらしいが、文章にスタイルがあるなら考え方や思想にもスタイルを考えてよいだろう。と書かれている。

『自分の頭で考え、自分の生活で試行錯誤の末に到達するところに、その人間のスタイルがある。友もなく孤立、いちいち自己の判断で生きる。そういうところから、スタイルが生まれる。』
『忙しく、つらい仕事を夢中になってやりとげているうちに、おのずから、スタイルができる。』
『スタイルのない生き方をしているのは大人ではない。大きなこどもである。こどもはスタイルを持たない。』

何ともはや厳しい指摘で私は今、耳が痛く更には頭もだんだん痛くなってきた。
コロナで耐えている時期には、もう少し明るく愉しい本を選択すべきだったか?

🔘今朝もあの鴨の親子が岸でリラックスしていた。確かにヒナも6羽いる。
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