「真備・まきび焼き」のお土産と吉備真備

我が家に下宿の孫は春休みで一時的に実家の倉敷市真備町に帰省していたのだが、大学がコロナウイルスの関係で休校が続く為、昨日娘が孫を連れ学習用具やパソコンなどを一時引き取りに日帰りでやって来た。
お土産に貰ったのが「真備・まきび焼」という洋風のまんじゅうでこの「まきび」という名前にはひどく思い入れがある。

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昨年、中国河南省の古都洛陽で「日本国朝臣備書」と末尾に記された唐代の官僚の墓誌が発見され新聞TV等で大きく報じられた。この日本国朝臣備は、当時遣唐留学生として滞在していた吉備真備(きびのまきび)と考えられるからである。
真備は帰国後右大臣にまで昇り、学者で大臣迄昇任したのは菅原道真と二人しかおらず、吉備大臣(きびのおとど)とも称されその天才頭脳ぶりは数々の伝説に彩られている。

娘の住む真備町は2018年夏の豪雨災害で大きな被害が出たが、この吉備真備の出生地で、町名も明らかにこれに由来するがなぜ「まきび町」でなく「まび町」なのかはよくわからない。
言いやすさ、伝えやすさから来ているのだろうか少し残念。

然しこのお土産にはしっかり「まきび焼き」とあって、「まきび」が受け継がれており部外者ながら少々嬉しい。

今朝のコーヒータイムで早速、「岡山総社産の白桃あん」と「備中大納言の赤あん」それぞれ地元材料を使ったまんじゅうをいただいた。
さっぱりした柔らかい味でコーヒーに合う、午後のコーヒータイムでもう一度!