久しぶりの図書館で室井滋さんのエッセイを!

朝の何時ものウオーキングを済ませた帰り道、近くの図書館に寄ると、長い間コロナウイルスの関係で臨時閉館が続いていたのがようやくオープンになっていた。

館内入り口には職員が待機して返却等で混むことの無いようにする等、何時もと違う雰囲気がある。
また閉館が有り得ると思い制限一杯の5冊を借りてそそくさと帰ってきた。

早速読み始めた一冊は女優の室井滋(むろいしげる)さんのエッセイ集「おばさんの金棒」
個性的な俳優で存在感があるが、富山県生まれとのことで先日書いた佐々成政といい何か縁があるなと思い手に取った次第。
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このエッセイの真骨頂が最初のページ〈この本を手に取ってくださった皆さまへ〉に集約されている。

【本書はおばさんである私のひとり言です。~
皆さまご存知の格言「鬼に金棒」はもともとスコブル強いものが、何かを得て一層強くなることのたとえであります。~
つまり女は、鬼嫁になり鬼母になりやがて鬼婆になるようなのです。「おばさんに金棒」に敢えてしなかったのは、これ以上強くなってはならないという自戒の念を込めてと図々しさの中にもまだちょっぴり遠慮が残っているのよーと、読者の皆さまに感じていただけたらと願うゆえであります。
日々あちこちで様々な場面で振り回してしまう私の金棒~】

大阪のおばさんも強いが富山のおばさんも負けず劣らずだ、
とここ迄書いて思い出したのだが、大正時代日本中を揺るがした「大正米騒動」は富山県の漁師町のおかみさん達、云わば室井さんの大先輩達の「米よこせ!」が全ての始まりだった。

室井さんの個性と強さにはバックグラウンドがある。恐るべし富山のおばさん!!