今は経済の学びとき

元々世界経済に不安が有ったところにコロナウイルスがトリガーとなって一挙に、原油を始めとした資源安、株安、国債金利低下、為替変動円高が世界で同時進行している。
2008年のリーマンショックから10年以上が経過し、経済のサイクルから見ても極めて危険な状況にある事は間違いないと思われる。

私自身はもう卒業しているので、現役と違いさほどのプレッシャーは感じないが孫達のこれからの就職活動等を考えるとこの局面から出来るだけ早く回復するのを強く期待している。

先ずはウイルス問題に目処がつき、実体経済が底打ちするのを待つことになるが、この待ち時間を前向きに捉えると、危機に対して経済がどのように動くかを学ぶ上で格好の場を提供しているとも言える。

仮に10年から20年のサイクルで経済に危機があるとしてもこのような場面に客観的な立場で遭遇することは人の生涯でも数少ない機会であることは間違いない。
一番関係が深いと思われる文系学生の孫には今の世の中の動きから目を離さないよう伝えておいた。

リーマンショックの時は回復に当たって中国の財政出動によって助けられたが、今回はそんな余力があるとは思えず、各国がどこ迄協調して総合力を発揮できるか、特に日本は財政に余裕なく金融もマイナス金利を長く続けて対応の余地が限られる。
頼みは間近な大統領選を控えて何としても景気を維持したい米国だろうか。

私の方はもう卒業しているので一喜一憂せず、折角の機会なので色々な角度から冷静に経済の動き見て勉強させて貰おうと思っている。