マクドナルドの復活

ゴルフで朝早いスタートの時には家で朝ごはんを食べる時間がないので、途中のマクドナルドで「朝マック」を利用する。
また下宿中の孫がいる関係もあり時々昼用にハンバーガーを買って一緒に食べる。
最近またマクドナルドが賑わいを見せており店舗も以前よりオシャレになっている気がする。

最近読んだ「週刊東洋経済」で外食産業の特集を組んでいるが、この中で日本マクドナルドホールディングスの社長兼CEOサラ・L・カサノバ氏のインタビュー記事が載っている。

2013年にカサノバ氏が事業会社の社長に就いた直後、今もなお記憶にある、2014年の期限切れ鶏肉使用、2015年の異物混入問題などで業績の低迷が一挙に表面化、記者会見では普通の会社ならトップが謝罪に努めるはずが、なぜか謝罪の言葉が少なく外国人社長はどこか違うなあと言う感じで個人的にはあまり良い印象は持っていなかった。

然しこの印象を裏切ってマクドナルドは徐々に安売りイメージから抜け出し傍目にも客足が増えつつあることが見えてきた。
記事によると既存店舗の売上高は2020年一月まで50ヶ月連続でプラスが続いているらしい。
また2019年12月期は売上高前期比+3.5%、営業利益同+11.9%とのことである。

カサノバ社長のインタビューで印象的な言葉
・好調になった要因は主婦層など顧客の声をよく聞くこと。その中心はマクドナルドらしくお得感のある美味しい商品を提供することにある。
・顧客には定番商品が好きと言う意見が多く定番にひとひねり加えた商品を出すことに注力している。
・値引きに偏っていたプロモーションを見直し全ての時間帯でお得感を楽しんで貰えるようにする。
・就任後一旦店舗数を減らす(ピーク3800店→現在2900店)のは勇気が要ったが今後緩やかに増加させる。
・モバイルオーダー等の技術導入は人件費カットでなくおもてなしの向上が狙い。

外国人女性(カナダ生まれ)が日本でこれ程力量を発揮できているのは驚き。これからが正念場と思うが私も時折マクドナルドに行って定点観測を続けてみたい。
「いきなりステーキ」のいきなりのピンチといい外食産業の浮き沈みは誠に激しい。