勝負の一年①渋野選手とソフトボール上野選手の対談

「勝負の一年」と題して女子プロゴルファーで、東京オリンピック出場期待される3選手、畑岡奈紗(世界ランク4位)、渋野日向子(同11位)鈴木愛(同15位)を追ったドキュメンタリー番組がTV放送され、録画して繰り返し見ている。 

3人の内、放送時間が一番長かったのが昨年全英女子オープンで優勝し人気No1になった渋野選手だが、全英で渋野選手のキャディを努めた青木コーチが「渋野選手の良いところは」と聞かれて「素直なところと継続する力」と答えて、全英の最終日前日でも遅くまでパターのルーチン練習を欠かさないシーンが流れ、なる程なと納得。

渋野選手は出身地岡山で男の子に混じってソフトボールチームのピッチャーを続けていたのは有名な話だが、彼女が望んで設定された日本ソフトボール界の宝、上野由岐子選手との対談は感動的だった。

上野選手は私も大のファンで北京オリンピック金メダルまでの「上野の413球」は当時の流行語になり、今でもソフトボールが話題になる度に出てくる。

対談で記憶に残った言葉は以下の通り。
(渋野)ゴルフでハイタッチは普通しないが私がハイタッチするのはソフトボールで選手同士でハイタッチする経験から。
(上野)嬉しいことをお客さんと分かち合うことで力を貰える、自分達にも参考になる。
(渋野)競技へのモチベーション低下を感じることはないか?
(上野)モチベーション低下は心が渇いて起こる、自分を満足させて一日を終わることが大切。
(上野)笑顔になれないケースでも笑顔を作っている?
(渋野)意識してそうしている。怒っている事も多い。
(上野)自分で自分をどう操るか、うまくポジティブに操れるかが大事と思う。
(渋野)一生のお願い、キャッチボールをして下さい。(その後2人でキャッチボール)

上野由岐子選手は今37歳だが、やはり思っていた通り言葉に重みと深みがある。渋野選手にはソフトボールへの愛着と自分に素直な真面目さを感じる。