the point of no return (後戻り出来ない点)

週刊東洋経済」には巻末に英語雑談力入門のコーナーがあり、よく使われるフレーズなどを例を含めて紹介している。

今日サンマルクカフェで読んだ号に載っていたのが表題の「the point of no return 」で英国のEU離脱を題材に一例として The UK has passed the point of no return.が挙げられていた。

全く脈絡がないのだがこれを読んで突然私の頭に2つの事が浮かんできた。2つ同時に浮かぶのが不思議だがしょうがない。

一つ目はアメリカ映画「The river of no return・帰らざる河」で
まだ若いマリリンモンローとロバートミッチャムが主演する西部劇でインディアンの襲撃を逃れて河を筏で下るシーンやマリリンモンローが酒場でセクシーなタイツ姿で「帰らざる河」の歌を切々と歌い♪no return ♪no return とバックに響いていたのが記憶に残る。

またロバートミッチャムがマリリンモンローを酒場に迎えに来て、最初は嫌がったマリリンモンローがハイヒールを脱ぎ捨てて付いていくラストシーンがハッピーエンドを象徴し強烈に印象に残っている。

二つ目は純粋に「後戻り出来ない点」をめぐる話で、代表的なものが日本が太平洋戦争の開戦に突き進むに当たってもう引き返すことが出来ない、戦争が不可避になった時点はどこかと言う歴史論争である。

満州事変、日中戦争、日独伊三国同盟、フランス領インドシナ進駐、更には遡って日露戦争と言う見方もある。私自身は太平洋戦争の「the point of no return」は〈盧溝橋に響いた一発の銃声〉により始まった日中戦争と考えているのだが。