好きなことが君を励まし続ける②

10月12日のこの日記に生物学者福岡伸一さんが、自身の文章の一節「好きなことが君を励まし続ける」を読んだ少年が、それを心の支えとして自分の居場所を見つけたことを知り、胸が熱くなった事を書いておられるのを紹介したが、昨日夜、全く偶然にもこの少年と遭遇して驚いてしまった。

たまたま録画して観ていたNHKスペシャル「ボクの自学ノート、7年間の小さな大冒険」の主人公がその人だった。

小学3年生の宿題で出された自学ノート(興味有ることを自分で調べたり実行してそれを記録する。)を自分なりのスタイルで中学3年生まで書き続け、このノートをもとに色々な施設や資料館の人とも交流を図っている少年の物語である。

少年は運動や人とのコミュニケーションは苦手で現在の学校教育のなかでは中々受け入れられない個性で高校受験にも失敗するが好きな自学ノートの取り組みのなかで強く光る個性を前向きに受け止めてくれる人も沢山いる。

この少年とそれを見守る母親の好きな言葉が番組の最後に出てくる福岡伸一さんの著作 「ルリボシカミキリの青」の前文にある私も大好きな次の文章である。繰り返しになるが、、、、

〈〈大切なのは何かひとつ好きなことがあること。そしてその好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで一瞬たりともあきさせることがないということ。そしてそれは静かに君を励まし続ける。最後の最後まで励まし続ける。〉〉