LNG(液化天然ガス)・50年

日経の紙面、電子版共に1969年11月4日アラスカから初めてLNGタンカーが日本に到着して50年・半世紀になることを伝えている。

LNG液化天然ガスは動植物が長い時間をかけて地中でガス化したものを分離抽出した後マイナスⅠ62度以下にして液化、体積を600分の1に圧縮して輸送保管、実用化に結びつけたもので20年位前から技術的な面、投資対象として私も注視してきた。

LNGは日本が育てたといって良いほど世界のトップクラスの周辺技術を持つ会社が多くあり、プラント施工技術の日揮千代田化工海上プラントやLNG船運用の商船三井、全体的オペレーションの、三菱商事三井物産等々、消費国としてだけでなく生産調達に深く関与している。

日本に於けるLNGを要約すると以下の通りだろうか。

①日本の電力の40%はLNGでまかなわれている。(2位石炭は32%)

②供給地域が原油ほど偏りがない。(エネルギーの安定供給では鍵になる。)

③地球上のあらゆる場所で日本のLNGプロジェクトが始動中(アジア、アフリカ、北米、オセアニア)

④抜群のクリーン性(硫黄酸化物なし、窒素酸化物 石油の半分、CO2 化石燃料で最少)

・当面の間はエネルギーの中心としてLNGは揺るぎないものがあるが次世代エネルギーとして日本近海には「燃える氷」と呼ばれる「メタンハイドレート」が大量に眠っていると言われる、実用化への進展具合はどうだろうか期待している。