映画・隠し砦の三悪人

Youtubeで映画「最高の人生の見つけ方」主題歌で竹内まりやさんの歌を探していたら何かの拍子に古い黒澤映画で「隠し砦の三悪人」の一部映像に遭遇してしまった。

封切り時は見てないが東京か大阪の名画座だろうか一度劇場で観て、それからVHSのビデオテープを購入し家で何回か観た。

攻め滅ぼされた領主の家臣が忘れ形見の姫と軍用金を守って敵地を脱出する物語だが、数ある黒澤明監督作品のなかでも一番好きかも知れない。

姫と軍用金を守る主人公の家臣が三船敏郎さん、姫が新人の上原美佐さん、知らずに脱出行に協力する負け組のコンビが千秋実さんと藤原釜足さん、敵方で後に味方になる侍が藤田進さん、等が主要な配役で、モノクロの重厚さと臨場感が凄く、なかにユーモアもありいい映画だった。

千秋さんと藤原さんの2人組は後にジョージ・ルーカス監督が「スターウォーズ」を撮影した際にロボットC3POとR2ーD2のモデルになったが、今思えば喧嘩しながら歩く姿はソックリだ。

この映画で一番好きな、今も記憶に残るセリフは藤田進さんの次の2つ、                         

・姫を評して、三船 敏郎さんに向かって「将に将たる器、大事にせい!!」

・裏切って姫と共に逃げる際に、味方に向かって「裏切り御免!!」

時代考証が徹底された脚本が素晴らしい。