「好きなこと」が君を励まし続ける

朝日新聞の文化文芸欄に毎週各界の人がエッセイを寄稿するコラムがあり今週は生物学者福岡伸一氏の文章が載っている。

詳細は省くが、福岡さんがあることから、自身の著作の一節を読んだ少年がその事で心の支えを得て自分の居場所を見つけ世界との関係を構築していることを知り、胸が熱くなったことが記されている。

その一節とは

「大切なのは、何かひとつ好きなことがあること、そしてその好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで、君を一瞬たりともあきさせることがないということ。そしてそれは静かに君を励まし続ける。最後の最後まで励まし続ける。」

福岡さんはどういう経験からこの一節にたどり着いたのかはわからないが、この文章には言葉で表しにくいほどの共感を覚える。

私が仕事以外で好きなことは、子供時代からの「歴史を知りたい」と二十歳代で覚えた「ゴルフ」だと思うのだが、振り返って見るとこの二つは現在まで変わらず続いており、確かに自分がこれでずっと励まされ続けたような気がする。

海外で耐えられないほどの過酷な状況に置かれたとき、救ってくれたのは「ゴルフ」だったし「歴史の知識」はこれまでの、あらゆる局面でのサポーターであった。

いつか孫にも伝えたい一節である。