「なつぞら」天陽君の死と「なつ」の再出発

7月22日のこの日記にNHK連続テレビ小説なつぞら」の開拓農民画家・天陽君に実在のモデルが居ることを知り、その画家「神田日勝」氏が32歳で早世されていることから「なつぞら」のなかでも早くに死亡するのではと書いたが、今週残念ながらこれが的中した。

ドラマのなかではこの死が回りの人の心を動かす様が数日に渡って進行したが、昨日は主人公の「なつ」が子供の言葉と共に新しい仕事に踏み出すきっかけになることが描かれた。

天陽君が最後に描いたとされる菓子店の包装紙に「なつ」を思わせる少女が開拓者精神を体現して一人で広野に立つ絵はこのドラマの主題を表すようで素晴らしい演出と思えた。

悲しい死を希望のような形に上手く切り替えて、見る側も必要以上に重苦しくならずにしてもらいありがたい。

ドラマは日本のアニメーションの開拓者として、もう少し続きそうで今週最後の今日は今までの仕事に区切りを付け、新しい仕事の内容も段々分かってきた。

戦災で親を無くした子が周囲の協力を得て、子育てと仕事の両立目指して頑張る姿に部分的にでも自分を重ねて共感を覚える人は多いに違いない。

私としてはまだ会えていない生き別れている妹との早い再会を心待ちにしているのだが。