画面の丁度中央のこげ茶色の虫のような形のものが今年初めて見つけた庭の木での蝉の脱け殻。棒で落として見たが体長約4cm大きい、多分クマ蝉の種類と思われる。
今朝は梅雨の晴れ間状態で日差しがあり、やっと庭でも歩いた先々でも蝉時雨が始まった。うるさいがようやく梅雨明けが近いことを声を限りに知らせている。
蝉も段々生態系に変化があるのか、私が子供の頃は一番身近な蝉はニイニイ蝉、次がアブラ蝉、希少だったのが羽の透明なクマ蝉だったと思うが今は逆にほとんどが羽の透明な種類ばかりだと思われる。温暖化等の影響がここにもあるのだろうか。
蝉と言えば藤沢周平さんの時代小説「蝉しぐれ」。主人公が少年時代、父が藩の政争に巻き込まれ死罪になり一人で遺骸を引き取り大八車で蝉しぐれの激しい道を家に向かう。急な坂道で力つきそうになるところを初恋の少女が一人、大八車を押しに助けに来てくれる。記憶に残る場面です。