古本からの縁と懐かしい方言の数々

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古本屋から入手の「郷土厚狭」

以前からふるさとの「厚狭」に関する資料を集めているが数年前に古本屋経由で購入した昭和24年長門民報社発行の町制30周年記念「郷土厚狭」という冊子、  永らく机上に放置していたがこれではいけないと思い、読み始めたところ編作者  藤川辰雄とある。この名前からピンとくるものがあり中学同級生に確認したところ  やはり叔父さんに当たるとのこと。

序文の「黎明の空を仰いで・なぜこの本を書いたか」を読むと戦前戦中、中国に渡りさらに東京に留学するなど進取の気性を窺わせる記述がある。戦後 町会議員、商工会議所役員等を勤めた郷里の先輩である。

昭和24年は私の生まれた年、戦後間もなくの頃で本の紙質も悪く傷みも激しいが、  あの時代に良くこのような本が出版できたものとその努力に感心する。

当時の厚狭町の政治、経済、文化、教育等を網羅して記述されており、今から丁度      70年前のふるさとの実態がわかるようになっている。

中でも文化の項目にある方言の例は、とても懐かしく「厚狭」の昔を思い出した。

[あねえなこと→あんなこと、いけん→いけない、うんにゃ→いいえ、えらい→つかれる

おごる→怒る叱る、きずいな→わがままな、くべる→燃やす、けぶたあ→けむたい、

こまい→小さい、しろしい→忙しい、そねえな→そのような、ちびっと→少し、

なんぼう→幾ら、はぶてる→立腹する、びったれ→不精者、ほろける→落ちる、

みてる→なくなる、もどりしな→帰る途中、やねこい→しつこい、

いけんどな。走っちょる。行くそいね。要らんほ。笑いいや。するのかん せんのかん。

あげんちゃ。早くこいや。等々]

そのまま子供時代にかえってしまいそう!!      同窓会で喋ると大ウケ間違いないなし!!