初心者ながら参加させてもらっている山口県地方史学会の機関誌最新121号が今日送られてきた。
この中に「伊藤博文が周旋した長州藩英国留学生の再集結」と題して、この日記 の5月5日付けで触れた長州5傑(長州ファイブ)のその後について萩博物館の道迫真吾氏が、面白い手紙の発見を紹介されている。
手紙は5人の内の一人伊藤博文から同じくメンバーの一人である山尾庸三 宛で
「渡航から20年たったが幸運にも皆 東京に居合わせているので集まって一杯やろう」という趣旨で長州出身者の総帥 山縣有朋、山田顕義にも集まるよう呼び掛けている。
5人はすでに各々明治新政府の要職にあるが、「密航留学の苦労を共にした仲間で懐かしい話を肴に一杯やろうや 」というのが親近感があり面白い。
レベルは違うが我々で言えば「タイ国の駐在経験者で苦労話をする飲み会やろうや 」みたいなものか?
手紙からは長州人の郷党意識の強さ、いわゆる長州閥の形成も垣間見える。
*歴史を追いかけていると時々こういう過去からのうれしい贈り物に突然出会う事ができる。