満島ひかりさんが訪ねるパラアスリート達の「リセット」

女優の満島ひかりさんが2020東京に出場するだろうパラアスリートに会いに行き、アスリートがその障害者スポーツと向き合うことになったきっかけ、自分の人生をリセットした瞬間を見つめていくNHKBSの番組「リセット」を録画でみた。

1人目は沖縄出身の女子車イスマラソンの選手 喜納翼さん

バスケットの選手で練習中に事故で下半身不随になり指導者の強い勧めで車イスマラソンに転身。

*普通に車を運転しているが実は足が踏ん張れないのでハンドルを回すのも力が入らないと言うのを聞いて障害の重みとそれを表面に出さず克服している姿が美しい。今が楽しいという言葉にも共感を覚えた。

  2人目はアメリアイオワ州のアーチェリー選手マット・スタッツマンさん

生まれたときから両手がなく失業した折り生活のためアーチェリーで鹿狩りをして成功、これをきっかけに足で射つアーチェリー選手に転身。

*養父が狩りに連れ出し言った「世界はお前に同情してくれない自分が世界に適応するしかない」

厳しさ、信念が人を育てることをあらためて思う

3人目はブラジルの競泳選手ダニエル・デイアスさん

生まれながら両手と右足に障害があり16才の時にパラリンピック競泳優勝者をみて父に自分もやりたいといい、父親がコーチと練習場所を探し出した。

*母親がダニエルと名前をつけた理由を、「障害に対する偏見は必ずあるので強く生きるように、聖書に書かれている迫害を受けライオンがいる穴に落とされても生還したダニエルという青年の名前をとった」と説明したことに親の深い愛情を見た。

4人目はイタリアの車イスフェンシング選手ベアトリーチェ・ヴイオ(通称ベベ)さん

5才でフェンシングを始めていたが11才の時に髄膜炎を発症し両手両足を切断その後フェンシングをやりたいと本人が母に伝え父が義手を作った 。

* 話している顔が若く輝いている。手足を見ない限りこれが障害者とは思えない気高さを感じる。

[恥ずかしいが見ている間ずっと涙が出ていたような気がする。

五体満足でも挫折する場合があるのと障害があってもそれを克服してしまうのとその差はどこから生じるのか、ずっと考えている。

自分のリセットは?

最近一番孫に見せておきたいと思ったTV番組です。]