がんばれ国産ジェット機

ここ数日色々なマスコミが三菱重工によるカナダ・ボンバルデイア社の小型航空機事業買収の進み具合を報じている。

三菱航空機の国産初ジェット旅客機(MRJ)開発に絡んで、売った後のサポート体制を構築したい三菱と本業に集中したいB社の関係である。

この情報を聞くと現在開発の遅れで苦境にある三菱が将来に渡って国産ジェット機事業をやり遂げるつもりのように見えて個人的には安堵する気持ちが大きい。

MRJは2008年開発スタートし当初は2013年納入の予定が、5回の納入遅延で現在は2020年半ばを目標にしている。三菱はこの事で散々に叩かれ追加の莫大な費用を余儀なくされ現時点での開発費用累計は6000億円といわれている。

もしここでこのプロジェクトが中断したら日本の航空機産業は2度と立ち上がれないし、零戦紫電改やYS11を受け継ぐ日本の航空機技術が終わってしまう。

このプロジェクトが始まった折り本気で応援する気持ちから、ステークホルダーの一員になったが、本音から言えばこれ程のプロジェクト、このくらいの遅れや紆余曲折は当たり前でマスコミが言うほど気にする必要はない。

今日本の航空機関連産業は東海地区が主で規模は1兆5000億程度、同じ東海地区が地盤の自動車産業は70兆円に近い。

航空機には日本の将来が詰まっている。雑音に左右されず、めげずに完遂して欲しい。