「なつぞら」が始まった

今朝の朝日新聞天声人語」にNHK連続テレビ小説の魅力について書かれている。

今度の「なつぞら」が始まって2週間経ったが毎朝見るのが待ち遠しい。

以前の「ひよっこ」も数十年前にまさしく目の当たりにした、トランジスターラジオの組み立てや集団就職など身の回りに起きたことを思い出させてとても共感したが、

今度の「なつぞら」は冒頭から戦災孤児の場面が辛くて涙が何回も流れた。

歳を取ると本当に涙線が緩む。

北海道での開拓農家の生活が描かれているが私の郷里でも子供の頃「開拓団」と呼ばれる集落が身近にありそのご苦労を充分感じていた。

当時記憶にあるのはそのような人達に概して周りの人が親切であったことである。

誰もが多かれ少なかれ苦労や厳しさを背負っていた時代だった。

戦地や外地からの引き揚げ者対策や食料難への対応で当時の政府が旗振りで全国各地で開拓を推進したが厳しい土地環境で失敗に終った事例も数多く中々苦労が報われなかった。

子供の頃一頭の乳牛を飼っていたこともあり今「なつぞら」に出てくる子牛の出産や乳絞りの経験も私にあることを孫に伝えたらどんな反応をするか?

仕事が現役の時はテレビ小説等全く見ることもなかったがリタイアした今ではこれを見ることが朝の「歩き」の前の生活のリズムになってしまった。