朝ドラ「舞いあがれ」ISO(アイエスオー)規格のことなど

NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ」では主人公の舞ちゃんが航空機のパイロットの夢をいったん(と勝手に想像しているのだが)封印して、亡き父のネジ工場を母親と共に守っていく姿が描かれている。

今週は「大きな夢に向かって」と題して父の夢でもあった「航空機の部品を自社で作る」ことを目指して奮闘する週になっている。

早速勉強を始めた舞ちゃんのテキストが映し出されそこに「品質方針」とあったのを見た瞬間、現役時代の想い出が一気によみがえり懐かしさで一杯になった。

舞ちゃんが航空機の部品に参入することを想定して一心に見ていたのはISO(国際標準化機構・International Organization for Standardization)の品質マネジメントシステムと呼ばれる規格で、国際的に通用する製品や部品を設計・生産・販売するためには、工場単位でこの規格の認証を得ることが不可欠となる。

ISO規格にはネジや家電製品などのいわゆる「モノに対する規格」と組織の活動を管理するための仕組み「マネジメントシステム規格」があり舞ちゃんは後者の内の品質マネジメントシステムの認証を(株)「IWAKURA」で取得しようと勉強を始めたと理解される。

舞ちゃんが見ていたテキストには良く見ると表紙にISO9100(JIS9100)とナンバーが書かれており、これは航空宇宙・防衛に特化した品質マネジメントシステムである。

日本の企業は「モノの規格」に対しては早くから馴染んでいたが「マネジメントシステム」に対しては全く不馴れで用語の意味の解釈から始まって規模の大きさにかかわらず押並べて苦労したはずで、特に輸出企業は早期の取得が時代の要請であった。

私もこの取得には、海外工場と日本で深く関わり苦労をした想い出がある。

特にタイ、インドネシアの工場では規格の要求事項が何を意味するかの教育から始める必要があり、言葉の問題と併せ日本とは倍の時間を要したもので、今では懐かしい想い出に変わっている。

これから(株)「IWAKURA」で規格審査のシーンが出てくるのかはわからないが航空機部品への採用に向けては高度な品質保証は避けて通れないはずで、リアルな演出を楽しみに期待している。

🔘温州は中国浙江省の都市で仕事で訪れたことがある。元々柑橘類の栽培が有名であったとされる。温州蜜柑は日本で作られた種だが、その名前を有名産地からとって付けられたらしい。

 

【温州(うんしゅう)は遠きに非ず甘蜜柑】

 

🔘今朝は銀世界、ベランダの手すりには約5cmの積雪がある。

南方向

東方向、高速道路も車の姿が無い

隣接する健康公園越しに北東方向