歴史の彼方から

厚狭毛利家の学館・朝陽館

よく知られているように長州藩では藩校として享保4年(1719)萩城下に「明倫館」を開校した。 ここでは主に藩士を対象に、儒学書・兵書の講義と諸武芸の鍛練が行われた。藩内では萩の本藩のみでなく、支藩である長府、徳山、清末、岩国(領)でも藩校が独自…

緒方洪庵とふるさと生まれ・青木周蔵との繋がり

一昨日のこのブログで触れた大阪大学適塾記念センター発行の機関誌「適塾・No54」を読み進めると、江戸時代後期に大阪北浜で蘭学の「適塾」を開いた緒方洪庵とふるさととの繋がりがあったことが書かれてあった適塾記念センターの尾崎真理氏が、現在「緒方…

じゃがたらお春

戦前に由利あけみさんという歌手が唄われた「長崎物語」という懐かしい、綺麗なメロディーの歌があり、YouTubeを開けると、美空ひばり、春日八郎、青江三奈、藤圭子など多彩な人がカバーされている。♪︎♪︎赤い花なら 曼珠沙華(まんじゅしゃげ) 阿蘭陀(オラン…

長州藩士・村田清風(むらたせいふう)

住んでいる地域のゴルフ練習場が閉鎖されたため比較的近い大阪市の練習場に通うようになり、そこに来られている方々と知り合ったが、そのきっかけになったお一人が村田さんで私のブログを見て長州藩の村田蔵六(大村益次郎)のことを語られた。そこで大村益次…

映画「イミテーション・ゲーム /エニグマと天才数学者の秘密」

NHKBSで放送されたプレミアムシネマ「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を録画して観ることが出来た。原題はImitation Game(イミテーションゲーム)でこの映画の実在の主人公・アラン・チューニングが考えたとされる、 コンピューターと人…

ベルベル人

私が初めてベルベル人という言葉を聞いたのはアメリカ映画「風とライオン」を大阪市内確か道頓堀にあった劇場で観た時で、私は封切り映画として観た記憶があるので1976年のことである。余談ながらこの映画は私が観てきた映画のなかで10指には入ると思…

ふるさと厚狭に遺された前方後円墳

近所の図書館へ行くとたまたま県史シリーズで「山口県の歴史 」山川出版社刊 が目に止まり借り出した。 この中の古墳時代の記事を参考にしながら、「宇部・小野田・美祢・厚狭の歴史」郷土出版社刊、「山陽町史」山陽町教育委員会発行、などを併せて厚狭の前…

「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」と「そうせい侯」

12月13日のこのブログで幕末の土佐藩主・山内容堂のことを研究した「山内容堂の軌跡」を読んだことに触れたが、この事に関して少し書き残したことを補っておきたい。私の生まれた長州(山口県)を統治した毛利藩では幕末有事に藩主の座にあったのは第13…

「酔鯨(すいげい) 山内容堂(やまうちようどう)の軌跡 」

家近 良樹(いえちかよしき)著「酔鯨 山内容堂の軌跡」講談社現代新書 刊をようやく読み終えた。 500ページを超える大著で、休憩や用事を挟んだこともあり読み終えるまで5日間かかってしまった。 もう12月も半ばに近づいているのでほぼ間違いないと思う…

日常・日乗2題

◎最近真面目に通っているゴルフ打ち放し練習場で知り合った方3人と私とで場内の喫茶店でコーヒーブレーク中、その内のお一人が奄美大島出身で、ルーツは沖縄にあると話された。あまり沖縄出身の方と話す機会が無いこともあり、ついつい日頃感じていた本土と…

映画「誰(た)が為に鐘が鳴る」

NHKBSプレミアムシネマで放送された映画「誰が為に鐘は鳴る」を録画して観終えた。 「老人と海」などの作品があるノーベル文学賞作家 アーネスト・ヘミングウェイの原作で、アカデミー作品賞をはじめ主演男優賞にゲーリー・クーパー、主演女優賞がイングリッ…

ふるさと厚狭にあった軍事施設

ふるさと厚狭の歴史について色々書いてきたものの、戦中のことには未だ触れた事がなく、12月8日の開戦日が巡って来たこともあり少し書かせて貰う事にした。私は戦後の生まれなのでもちろん戦中の記憶など全く無いし戦後の子供時代も軍の関係を見聞きした…

12月8日・太平洋戦争の開戦

毎年12月8日近くになると太平洋戦争の開戦に関する報道が新聞、TV.、雑誌を問わず一気に増えてくる。 基本的に歴史が好きな私だが歴史の事象に関する年代や月日は、調べれば分かることなので記憶しないことに決めているが、太平洋戦争の開戦日だけは記憶…

兵庫(ひょうご)と神戸(こうべ)

用事が出来て兵庫県神戸市の垂水(たるみ)まで出掛けてきた。本来なら車で行くのだが約束の時間が通勤等と重なり渋滞に巻き込まれる事から電車で行くことにした。最近開通したJRおおさか東線、地下鉄東西線経由で尼崎まで出て、そのままJR神戸線で垂水駅へと…

「六波羅探題(ろくはらたんだい)」

森 幸夫著「六波羅探題ー京を治めた北条一門」吉川弘文館 歴史文化ライブラリー#535を読み終えた。 11月19日このブログで「鎌倉殿と執権北条氏」を書いてその最終章が、東の武士団が日本史上初めて京や西国を圧倒した「承久の乱(じょうきゅうのらん)…

厚狭毛利家代官所日記㉑文久2年(1862)③村継ぎの事例

ふるさと厚狭を給領地とした厚狭毛利家の民政記録・代官所日記を現代文に直す。今回は11月26日のこのブログにまえがきとして書いた「村継ぎ」制度の具体例を3件書き出す。①4月4日の記録 船木市(ふなきいち)町役人から代官所への届け、安芸国(広島県)…

功山寺と長府藩士・三吉慎蔵(みよししんぞう)

山口県在住の中学同級生から、紅葉できれいな下関市長府の功山寺と隣接の下関歴史博物館に行ってきたとのLINEを頂いた。功山寺は歴代長府藩主の菩提寺で、幕末元治元年(1864)12月15日高杉晋作が長州藩の藩論を回天して尊皇倒幕への道筋を付けるために…

瀬田のゴルフと唐橋や甲賀のことなど

昨日は久しぶりの地域ゴルフ同好会「田球会」があり滋賀県大津市瀬田のゴルフ場へ再び出掛けてきた。 概ね3ヶ月に1回の割合で開催されるが、2回連続悪天候などで中止され約9ヶ月ぶりのコンペ会である。天候には恵まれたがグリーン上でのパターの出来が散…

厚狭毛利家代官所日記のまえがき・村継ぎ

封建制の江戸時代は全国に各藩が分立し独自の行政を行っていたので、藩をまたいでの旅は制約が有るように思われるが、時代の半ば頃になると伊勢神宮への「おかげ参り」をはじめとした神社仏閣への参詣旅行が娯楽も兼ねて庶民の間でも行われるようになってき…

李香蘭(りこうらん・リーシャンラン)

日経新聞の文化欄に近現代日本文学研究者の川崎 賢子(かわさきけんこ)さんが「李香蘭 日系紙のスクープ」と題して、 旧満州国に移住した日本人の両親の元に生まれながら戦争中、国策の中で「日本語が上手で日本びいきの中国人女優」を装うことを強いられた李…

泉寿会ゴルフと本多平八郎忠勝

◎昨日はホームコースで70歳以上が参加する泉寿会の例会、初参加の方が一人組み合わせに入りラウンドしたが、下の名前が「忠勝」と書かれており私が「徳川四天王の一人・本多平八郎忠勝ですね」と言うと、まさしくその由来で名付けられたとのこと。面白い出…

「鎌倉殿(かまくらどの)と執権(しっけん)北条氏」

坂井孝一著「鎌倉殿と執権北条氏」NHK新書刊 を読み終えた。 著者は日本中世史の専門家で以前、同著者の「承久の乱(じょうきゅうのらん)ーー真の武者の世を告げる大乱」を読んだことがある。 私もこの本の「おわりに」で初めて知ったのだが、2022年のNHK…

厚狭毛利家代官所日記⑳文久2年②洞玄寺の盗人のその後

ふるさと厚狭を給領地とした厚狭毛利家の民政記録を現代文に直す、11月16日のブログの続き。正月5日 ☆盗人宇三郎を厳重に取り調べた結果以下を白状した。 ・仏具は盗んでいない。 ・米は少しずつ盗んで、下津の孫吉を頼んで両人で厚狭市へ持参売り払っ…

厚狭毛利家代官所日記⑲文久2年①洞玄寺の盗人①

ふるさと厚狭を給領地とした厚狭毛利家の文久2年(1862)の民政記録、正月4日の分を現代文に直す。厚狭下津(しもづ)地区にある曹洞宗・洞玄寺(とうげんじ)は厚狭毛利家の歴代当主の墓もある菩提寺であり、このブログでも何度か取りあげた事がある。 昨年…

湊かなえさんと傘連判状(からかされんぱんじょう)

一昨日は朝から天候が不安定でいつもの歩きを短縮して帰宅したところ、ちょうどNHKの「朝イチ」で推理小説作家の湊かなえさんのスペシャルトークをやっておりたまたま一部を聞かせてもらった。作家としての源泉である好奇心がとても旺盛なことの話のつながり…

「世に棲(す)む日日」と厚狭毛利家

11月7日のこのブログで幕末の女流勤皇歌人・野村望東尼(のむらぼうとうに)と高杉晋作のかかわり合いを書いた際に、作家・司馬遼太郎さんが幕末の長州藩の吉田松陰をはじめとする松下村塾系の群像を描いた「世に棲む日日 」第三巻を引用させてもらった。第…

薩摩藩家老・小松帯刀(こまつたてわき)

高村直助(たかむらなおすけ)著「小松帯刀」吉川弘文館刊を読み終えた。 小松帯刀についてはこのブログでも2019年5月31日に「幕末の薩摩藩家老 小松帯刀」という題で新聞記事から少し触れさせてもらったことがある。 従来から薩摩藩の明治維新功労者は…

野村望東尼(のむらぼうとうに)と高杉晋作のことなど

山口県在住の同級生から防府市にある野村望東尼の墓所を訪れたことの連絡をもらった。 望東尼が三田尻(現在の防府)で亡くなったのは初めて知ったのだが、以前から長州藩回天の立役者・高杉晋作の恩人であることは知っており、この機会にこのブログで少し触れ…

「ふりさけ見れば」

日経新聞に連載中の作家・安部龍太郎さんの小説「ふりさけ見れば」は養老元年(717)第九次の遣唐使と共に唐・中国に渡った遣唐留学生の阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)や吉備真備(きびのまきび)達 を主人公にした小説である。吉備真備は遣唐留学生の常として、…

文化の日ゴルフと土師(はぜ・はじ)氏あれこれ

昨日はホームコースで「文化の日杯」競技がありいつものメンバーと2人でエントリーしたが、以前ご一緒したことのある「土師(はぜ)」さんが入られ3人のラウンドになった。土師姓には興味があり2020、2、10のこのブログに「古代からの技術者木地師・…